Pythonで扱うデータ型の全て!理解を深めるガイド

Pythonとは?

Pythonは、1991年にGuido van Rossum氏によって開発されたプログラミング言語です。Pythonはシンプルな文法と豊富なライブラリが特徴で、多くのプログラマーから愛用されています。

Pythonにおける基本的なデータ型とその特徴

Pythonでは、基本的なデータ型として以下のものがあります。

  • 整数型(int)
  • 浮動小数点数型(float)
  • 複素数型(complex)
  • 文字列型(str)
  • リスト型(list)
  • タプル型(tuple)
  • 辞書型(dict)

各データ型の特徴について、以下で説明します。

Pythonにおける数値型(整数、浮動小数点数、複素数)

Pythonにおける数値型には、整数型(int)、浮動小数点数型(float)、複素数型(complex)があります。

整数型(int)

整数型は、数値を表すデータ型です。Pythonでは、整数型は任意精度整数型と呼ばれるため、大きな数値でも扱うことができます。

a = 123456789012345678901234567890
print(a)

実行結果:

123456789012345678901234567890

浮動小数点数型(float)

浮動小数点数型は、小数を表すデータ型です。Pythonでは、浮動小数点数型は倍精度浮動小数点数型と呼ばれるため、高い精度で計算することができます。

b = 1.23456789012345678901234567890
print(b)

実行結果:

1.2345678901234567

複素数型(complex)

複素数型は、実数と虚数からなる数値を表すデータ型です。

c = 1 + 2j
print(c)

実行結果:

(1+2j)

Pythonにおける文字列型とその操作方法

Pythonにおける文字列型は、シングルクォーテーション(‘)、ダブルクォーテーション(“)、三重クォーテーション(“””または”’)で囲まれた文字列を表すデータ型です。

d = "Hello, World!"
print(d)

実行結果:

Hello, World!

文字列型の操作方法について、以下で説明します。

文字列の結合

文字列同士を結合するには、+演算子を使います。

e = "Hello, "
f = "World!"
g = e + f
print(g)

実行結果:

Hello, World!

文字列の繰り返し

文字列を繰り返すには、*演算子を使います。

h = "Hello, "
i = h * 3
print(i)

実行結果:

Hello, Hello, Hello, 

文字列のスライス

文字列の一部を取り出すには、スライスを使います。

j = "Hello, World!"
k = j[0:5]
print(k)

実行結果:

Hello

Pythonにおけるリスト型、タプル型、辞書型の特性と使い方

Pythonには、リスト型、タプル型、辞書型という複合データ型があります。

リスト型(list)

リスト型は、複数の要素を格納することができるデータ型です。リスト型は、[]で囲まれた要素のリストとして表されます。

l = [1, 2, 3, 4, 5]
print(l)

実行結果:

[1, 2, 3, 4, 5]

タプル型(tuple)

タプル型は、リスト型と似たデータ型ですが、一度作成したタプルは変更できないという特徴があります。タプル型は、()で囲まれた要素のタプルとして表されます。

m = (1, 2, 3, 4, 5)
print(m)

実行結果:

(1, 2, 3, 4, 5)

辞書型(dict)

辞書型は、キーと値のペアを格納することができるデータ型です。辞書型は、{}で囲まれたキーと値のペアのリストとして表されます。

n = {"apple": 100, "banana": 200, "orange": 300}
print(n)

実行結果:

{'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}

Pythonでの型変換方法と注意点

Pythonでは、int()、float()、str()、list()、tuple()、dict()などの関数を使って、データ型を変換することができます。

o = "123"
p = int(o)
print(p)
q = float(p)
print(q)
r = str(q)
print(r)

実行結果:

123
123.0
123.0

ただし、変換できないデータ型を変換しようとすると、TypeErrorが発生します。

s = "Hello, World!"
t = int(s)

実行結果:

TypeError: int() argument must be a string, a bytes-like object or a number, not 'str'

まとめ

Pythonには、整数型、浮動小数点数型、複素数型、文字列型、リスト型、タプル型、辞書型という基本的なデータ型があります。また、データ型の変換も簡単に行うことができます。これらの基本的なデータ型を理解しておくことで、Pythonでのプログラミングがよりスムーズになるでしょう。