「pandasでローソク足チャートを描画する方法」:株価分析の基本をマスターしよう

はじめに

株価分析において、ローソク足チャートは非常に重要な役割を果たします。ローソク足チャートは、株価の価格変動をグラフィカルに表現する方法で、日本では江戸時代から使われてきた技法です。

この記事では、Pythonのデータ分析ライブラリ「pandas」を使って、ローソク足チャートを描画する方法を解説します。具体的には、ローソク足チャートの基本的な形状の意味や分析のポイント、株価データの取得方法、pandasを使ったローソク足チャートの描画手順、チャートのカスタマイズ方法について説明します。

ローソク足チャートの基本:形状の意味と分析のポイント

ローソク足チャートは、1本のローソク足が株価の1日の値動きを表現します。1本のローソク足は、以下の4つの価格を表しています。

  • 始値(open)
  • 高値(high)
  • 安値(low)
  • 終値(close)

ローソク足チャートは、上昇トレンドと下降トレンドを視覚的に表現することができます。上昇トレンドの場合、ローソク足の「終値」が「始値」よりも高くなり、下降トレンドの場合、逆に「終値」が「始値」よりも低くなります。また、ローソク足の「高値」と「安値」は、ローソク足の縦の長さを表しています。

ローソク足チャートは、1日分の株価の動きを示すだけでなく、トレンドラインやサポートライン、レジスタンスラインなどの重要な水準を表示することもできます。このため、ローソク足チャートは、株価の分析に欠かせないグラフです。

pandasでローソク足チャートを描画する手順:データ整形と可視化ライブラリの選択

pandasを使って取得した株価データから、ローソク足チャートを描画するためには、データを整形する必要があります。具体的には、pandasのDataFrameオブジェクトから、mplfinanceライブラリが扱える形式のデータに変換する必要があります。

mplfinanceは、matplotlibライブラリをベースにしたローソク足チャートを描画するためのライブラリです。mplfinanceは、ローソク足チャートの描画に必要なすべての機能を提供しています。mplfinanceは、pandas-datareaderパッケージと一緒に使用することができます。

以下のコードは、pandasのDataFrameオブジェクトからmplfinanceのデータ形式に変換する方法を示しています。

import mplfinance as mpf
import pandas as pd

df = pd.read_csv('株価データ.csv')

mpf_df = df.loc[:, ['Open', 'High', 'Low', 'Close', 'Date']]
mpf_df['Date'] = pd.to_datetime(mpf_df['Date'])
mpf_df.set_index('Date', inplace=True)

mpf.plot(mpf_df, type='candle', mav=(5, 25, 50), volume=False)

上記のコードでは、pandasのDataFrameオブジェクトから、Open、High、Low、Closeのカラムを選択し、mplfinanceのデータ形式に変換しています。データ形式に変換した後は、mpf.plot()関数を使ってローソク足チャートを描画しています。

このコードでは、typeパラメータを’candle’に設定することで、ローソク足チャートを描画しています。mavパラメータを使って、5日移動平均線、25日移動平均線、50日移動平均線を描画しています。volumeパラメータをTrueに設定することで、出来高を描画しています。

実行結果は以下のようになります。

まとめ

この記事では、pandasを使ってローソク足チャートを描画する方法を解説しました。ローソク足チャートの基本的な形状の意味や分析のポイント、mplfinanceライブラリを使ったローソク足チャートの描画手順について説明しました。mplfinanceを使うことで、ローソク足チャートの描画に必要なすべての機能を提供しています。mplfinanceを使うことで、簡単にローソク足チャートを描画することができます。