Python辞書の使い方!初心者向けに基本操作を解説

Python辞書の基本的な特性とメリット

Pythonには、リストやタプルのようなデータ型のひとつに「辞書」があります。辞書は、キーと値のペアの集合で表されるデータ型で、キーを使って値にアクセスできるという特徴があります。

辞書のメリットは、要素の検索や変更がリストやタプルよりも高速であることです。また、キーと値のペアでデータを管理できるので、データの検索や整理に役立ちます。

Python辞書の定義と作成方法

Pythonで辞書を定義するには、波括弧({})を使います。キーと値のペアは、コロン(:)で区切ります。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
print(my_dict)

実行結果:

{'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}

また、dict()関数を使って辞書を作成することもできます。

my_dict = dict(apple=100, banana=200, orange=300)
print(my_dict)

実行結果:

{'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}

Python辞書の要素へのアクセス方法

辞書の要素にアクセスするには、キーを指定します。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
print(my_dict['apple'])

実行結果:

100

存在しないキーを指定した場合は、KeyErrorが発生します。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
print(my_dict['grape'])

実行結果:

KeyError: 'grape'

Python辞書の要素の追加と削除

辞書に要素を追加するには、新しいキーと値のペアを追加します。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
my_dict['grape'] = 400
print(my_dict)

実行結果:

{'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300, 'grape': 400}

辞書から要素を削除するには、del文を使います。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
del my_dict['banana']
print(my_dict)

実行結果:

{'apple': 100, 'orange': 300}

Python辞書のキーと値の取得方法

辞書のキーと値を取得するには、それぞれkeys()メソッドとvalues()メソッドを使います。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
print(my_dict.keys())
print(my_dict.values())

実行結果:

dict_keys(['apple', 'banana', 'orange'])
dict_values([100, 200, 300])

キーと値のペアを取得するには、items()メソッドを使います。

my_dict = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}
print(my_dict.items())

実行結果:

dict_items([('apple', 100), ('banana', 200), ('orange', 300)])

Python辞書の活用事例

辞書は、データの検索や整理に役立つため、様々な場面で活用されます。

例えば、以下のようにして、名前と年齢のペアを管理する辞書を作成することができます。

ages = {'Alice': 25, 'Bob': 30, 'Charlie': 35}

また、以下のようにして、商品名と価格のペアを管理する辞書を作成することができます。

prices = {'apple': 100, 'banana': 200, 'orange': 300}

まとめ

Pythonの辞書は、キーと値のペアの集合で表されるデータ型であり、要素の検索や変更がリストやタプルよりも高速であるという特徴があります。辞書の定義や作成方法、要素へのアクセス方法、要素の追加や削除、キーと値の取得方法、活用事例などについて解説しました。

Pythonを使った開発やデータ解析において、辞書の活用は非常に重要です。ぜひ、積極的に活用してみてください。